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龍騎ライダーズ 其の2

 其の1の続き、やっぱこの手は書き始めると「どこまで省けばいいのか」「これはネタ成分強いからいいけど、これは伏せておいた方がいいかな?」とか分からなくなり長くなってしまいますね。今回は少ないですがガイ、王蛇、オーディンの3ライダーとなります。
仮面ライダーガイ
芝浦淳(演:一條峻)

「ライダーな訳でしょ?お互い潰し合うのがルールじゃん」

ガイ解説
 ゲーム制作部「マトリックス」に所属する大学生21歳。初対面では弱気な学生を演じていたが「人間心理を解析・応用した対戦ゲーム」を制作し、それをプレイした部員たちが闘争心を刺激され次第にゲームだけでは満足出来なくなり現実でも同様のルールで戦い合う様を見て人間の心を支配した気分に浸るドス黒い本性を隠し持っている。
 ライダーバトルにもゲーム感覚で参加しており他ライダーを倒す事に一切躊躇いがなく、ライダー同士の戦いを否定する真司と手塚、真司らに感化され覚悟が揺らいでしまっていた蓮を「なんのためにライダーになったの?」と煽り立てる。
 その躊躇いのなさはライダーバトルに置いて大きな強みであり、ライダー同士の戦いを望まない真司に「あっそ。じゃ、死んでよ。」と襲い掛かりドラグレッターの契約カードを奪って一時的に龍騎をブランク体に戻した(カードは後に蓮・手塚の手によって取り戻される)。

 自身が制作したゲームで起きた事件を調査し始めたOREジャーナルに脅迫メールを送り、更にPCをハッキングして購読者情報を人質に事務所を乗っ取り真司の事も歯向かえばドラグレッターのカードを燃やそうと脅して利用する。購読料を0にするというとんでもない新政策で購読者を激増させると今度は購読者にゲームを送り付け、日本全国を巻き込んだ殺人ゲームを企てるが寸での所でOREジャーナルSEの島田奈々子が3流と煽られた恨みからハッキング仕返して阻止される。
 事務所を追い出されるとついに部員同士の間で起きた乱闘事件について警察に任意同行を求められるが、大企業の御曹司であったため取り調べでは終始なめ切った態度をとり最終的には親のコネで北岡を呼び即日釈放される。そして釈放時に北岡から所持品の中にカードデッキがあった事を問い詰められお互いがライダーであることを知る。
 
 「新しい遊び」を考えてた所に脱獄してきた浅倉威と出会う。彼がライダーであり北岡を憎んでいると知ると、北岡もライダーであることを教え「デビュー戦頑張りなよ」と戦いを扇動する。その直後浅倉がファミレスに立てこもり、人質の交換条件に北岡の召喚を求めると戦いが始まるのを確信し「どうせならもっと盛り上げたいな」と現在判明している6ライダー全員を巻き込んだ大乱闘を計画する。
 北岡と浅倉の戦いが始まり、優衣を誘拐する事で蓮・手塚を戦いに引きずり出し、真司も途中から加わった事で自身が望んだ通りの「ゲーム」が始まったが…

ガイ
 モチーフはサイ。固そうな見た目通り防御力が高く、胸部の装甲は龍騎のソードベント:ドラグセイバーを弾き返せる程の固さを誇る。攻防一体型の大型装備であるメタルホーンを片手で易々と振り回せるパワーも持ち、極めつけは敵ライダーが発動したカードを無効化するコンファインベントを複数枚持っているという強敵。ファイナルベントの発動さえ無効化出来るので1対2、途中から龍騎も加わり1対3と圧倒的不利にも関わらず接戦を繰り広げた。
面倒くさいやつ
 カードを発動させるバイザーはなんと左肩にあり、ドローしたカードをバイザーに投げ入れて閉じると発動という他ライダーにはない個性的なギミックだが強風の日に戦ったら悲惨な事になりそうだなと思うのとなんでそんな面倒くさい場所にあるんだと突っ込みたくなる。かっこいいじゃん
 メタルホーンを装備している時は右手がふさがってしまうため左手でカードを右側に引き抜き、カードを投げ即座に左手でバイザーを閉じる、と非常に面倒くさい。そのため①カードを抜いて投げる②カードをワイヤーで引っ張る③バイザーを閉じる、のカット毎にスタッフ数人がかりで撮影されたそうな。

 初期設定ではライアと立場が逆で、どことなく優しそうな顔つきがその名残り。デザインした時点で「これ腕届かないんじゃない?」と気づいたが「せや、カード投げればいいんじゃね?」とそのままOKが出た。当時から流行ってた某闇のカードゲームもしょっちゅうカード投げてるし

<その最期>
 自分の望んだ通りのライダー大乱闘が始まり接戦を繰り広げるが、背を向けていたため背後から現れたゾルダと王蛇の出現とエンドオブワールドの発動に唯一気づけず逃げ遅れてしまう。その結果王蛇に盾とされてAP7000の直撃を受ける。
ガードベントさん
「お前…俺がゲームを盛り上げてやったのに…!」
「近くにいたァ…お前が悪い」


 怒りで王蛇に殴りかかるがカウンターであっさり吹き飛ばされ、ダメ押しにファイナルベント:ベノクラッシュを受けミラーモンスターと同じようにダメージ超過により身体が爆発して死亡した。7000+6000はエグすぎぃ!
 散々他人を見下し利用し、命がけの戦いに遊び感覚で入って来た人間が最期は自身がデビュー戦を煽った人間に盾として利用されて爆死するというゲス野郎にふさわしいものだった。そして主を失ったメタルゲラスは悲しみの咆哮を上げ、仇を討つため浅倉を付け回すという契約モンスターの鑑のような行動に出る。どこかのAP3000しかない蟹とは大違いであるが、あちらはカードデッキの破損=契約破棄と見なしたため襲ったのであってガイの場合契約中に殺されたので状況が違う。ゲーム感覚で戦っていた芝浦の事だから懐かれるくらい頻繁にエネルギーを与えていたという事だろう。

 須藤に続き2番目の犠牲者であり浅倉の残忍なキャラクターを印象付けるためであったが、終始腹の立つ態度から須藤とは別の意味でヘイトを買い「ざまぁ」と思った視聴者も多かった。そしてAP7000もあるエンドオブワールドの直撃を耐える程の硬さを持っていたのと、王蛇が防御系のカードを持っていないで防いだ事から「王蛇専用ガードベント(使い切り)」と呼ばれるようになる。以後のライダー作品や他のジャンルでも「敵味方問わず他人を盾にする行為」をガードベントと称すようになったりと大きな影響を遺した。役者である一條氏もスピンオフ公開記念イベントにおいて言及し、「ナイスなネーミングだと思います」とガイ=ガードベントと公認された。

TVSP版
 戦いを止めようと協力を求めて来た真司を「高見沢さんから聞いたよ。ケツの青いガキがライダーになったってさ」と本編同様見下しあざ笑う。そして他ライダーと共に真司・蓮を追い詰めるが、突如天井から現れたクモ型ミラーモンスター:ディスパイダーの糸に捕まってしまいそのまま他のライダー達から助けてもらえる事なく捕食されてしまう。現在と比べれば粗い当時のCGでも、蟹ですら大きく映しはしなかった捕食シーンをディスパイダーに足からバキバキとかみ砕かれながら飲み込まれる所まできっちり映した。
 爆死に捕食とろくな死に方をしないライダーの中でもトップクラスかもしれない。これが劇場版でもなくTVで放送されたとかうっそだろお前。


 一応「マトリックス」には優秀な人間しか入れないという決まりがあり、そこに所属出来ているからには優秀なゲームクリエイターではあるが他部員たちから金持ちの息子故に邪険にされていた事、親は登場していないが北岡の反応からして大人たちからも好かれていたとは思えず、そしてスピンオフ2話で見られた行動から愛情に飢えていた可能性がある。故に自身の優秀さを示そうと、他人に振り向いてもらいたいという思いが積もりに積もってあのように性格が歪んでしまったのでは…と精一杯の擁護してみる。どこかの名言ハム公も「愛を超越すればそれは憎しみとなる」も言ってたから愛から来てる行動ならシカタナイネ。
 しかしガイとライアのモンスターがユナイトベントした17年後にガイとライアがユナイトベントするなんて誰が予想できようか


仮面ライダー王蛇
浅倉威(演:萩野崇)

「イライラするんだよ…こんな所にいると」

王蛇解説
 犯罪者25歳。「イライラする」という理由だけで暴力をふるい殺人も平気でする超危険人物。北岡があらゆる手段を取っても懲役10年にするのがやっとだったが、無罪に出来なかった事で逆恨みしライダーとなって以降付け狙うようになる。変身時に「あぁ^~…」と首をひねる癖がある。
 過去に自宅で起きた火災も浅倉本人が火をつけたもので、弟が生き延びていたと知ると逃走中の自身を見つけた桃井令子に「弟に会えば俺は変われるかもしれない」と情を売り弟をおびき寄せ、真実を明かした直後にベノスネーカーの餌にするなど一度狙った獲物は殺すまで狙い続けるという蛇のような執念深さと狂気を持ち、多くの人物から「やつは人間じゃない。モンスターだ」と称された。

 ライダー同士の戦いが中々進まない事を見かねた神崎士郎が促進剤としてライダーに選んだ。そして神崎の思惑通りガイを始めしTV本編とTVSP版合わせると全体の1/3である4ライダーを殺害し、真司達を何度も苦しめた。警察に取り押さえられても一枚だけカードを抜き取り移送車の窓ガラスからアドベントして警察官を捕食させ脱走したり、接見に来た北岡とは別の弁護士を襲い自分が「浅倉に襲われ負傷した弁護士」を演じ警察署から脱出するなど頭も切れる。

 須藤や芝浦のように短期間で退場せず、主人公でありながらライダー同士の戦いに消極的な真司とは逆にライダーを容赦なくぶちのめす(「主人公の変身中攻撃してはならない」特撮のタブーすら破り背後から奇襲した)強烈な悪役ぶりから意外にも子供たちからの人気はあった。やっぱりちびっ子たちは勇敢にしろ狂暴にしろ「ライダーが戦っている姿」が好きなのである。しかし「犯罪者が仮面ライダーになる」という事態に世間からは大バッシングを受けたため、本来浅倉が大暴れする回を
『契約モンスター3体分のエネルギーが必要になり、両親や他の乗客が3体のミラーモンスターに捕食され一人怯えていた少女をモンスターをおびき寄せる囮としつつ守り、最後まで手を出さず立ち去る』
 という「あの浅倉でも誰かに必要とされるヒーローになれる」内容に変更、これ以降浅倉へのクレームは激減したとか。

 狂暴な面だけでなく、脱獄させてくれた神崎士郎には感謝してるのか会うたびに「お前も食うか」と食べ物を差し出す、勝手に北岡の家に上がり込み作り置きしてあった真司作の餃子を美味しそうに頬張る、「城戸真司が馬鹿だと思う人、手ェ挙げ」という多数決に笑顔で挙手(しかもストレス発散出来たらしくその後他ライダー達と戦う事なく満足気に出て行った)するなどお茶目な一面も見られる。上記の少女を守った時といいイライラさせなければ ま だ 大人しめの行動はとれるようである。あと「昔からウザかった」弟や警官から逃げるためといった理由が無ければ須藤のように強化目的で人間を餌にするような事も劇中ではみられなかった。普通の暴力は振るうけど

 龍騎とは
①名前に漢字が使われている②変身時の癖がある③契約モンスターデザインが東洋の龍と西洋の竜(ジェノサイダー)④戦いたいと思った時に誰も戦ってくれない⑤「戦いを止めたいと願う」側と「戦いが続くよう願う」側
 等々共通点や対比が多い。

王蛇
 モチーフはコブラ。他ライダーと大きく違う点は契約カードを予備で2枚持っている事。これにより最大3体のモンスターと契約出来、すべてのモンスターのカード、更にはユナイトベントで合体させれば専用のカードまで追加されファイナルベントを4枚、所持カードは13ライダーの中で最も多くなる。
 
契約者を王蛇に殺されたメタルゲラスとエビルダイバーが敵討ちと襲ってきたがいずれも契約のカードの力に勝てず従った。ファイナルベントを封じたと思ったら立て続けにファイナルベント飛んでくるとか規格外過ぎてコワイ。

 しかし「一定期間内にモンスターにエネルギーを与えなければ契約違反と見なされ契約者が襲われる」という契約のルールにより3体分のエネルギーを確保しなければならないというデメリットも存在する。事実劇中では3体とも空腹状態になり何度も襲われその度に「待て!!」と鎮めていた。言われたら我慢するベノスネーカー君可愛い。
 また、防御系のカードが一切ないので一度相手に押されたり不意打ちされたりすると途端に脆くなる。ベノサーベルという接近戦対応武装はあるが召喚機のベノバイザーは「杖」の形状をしている事もあり、本来は複数の契約モンスターに戦わせ接近戦を極力避ける後衛・召喚士デッキと思われる。しかし浅倉本人の性格から好んでベノサーベル主体の接近戦をすることが多く、『接近戦も強い召喚士』というRPGで出たら怖い戦闘スタイルでライダー達を苦しめる。限界突破したユ〇ナかな?
 王蛇専用ガードベントは1回限りの使い切りのためデビュー戦以降使われていない。

 ジェノサイダーはサバイブに匹敵するAPを誇るが、パワーが増した代わりに鈍重になりファイナルベント中はジェノサイダーが無防備になるという弱点がある。そしてドゥームズデイはブラックホールで相手を消滅させてしまう強力な技だからか脚本の都合で大抵失敗し、成功したのはTV最終話それもライダーは巻き込めずモンスターを呑み込んだだけにとどまっている。
 ちなみにブラックホールに蹴り込む時の動きが、スーツアクターが仮面ライダーBlack及びBlackRXを演じた岡元次郎氏だからか空中で錐揉み回転しながら蹴りを放つという変態機動RXキックまんまである。是非比較してみよう。

 ライダーを4人撃破しているが大体が王蛇以外の別の要因で既にボロボロになった状態から止めを刺したり、TVSP版では単純なカードの強さだけなら格下のはずのシザースに負けて逮捕されている事から真っ向勝負での戦績は良くなかったりする。しかし苦戦するのは初戦での話であり、何度も戦っている龍騎やナイトはサバイブにすら対応出来るようになったり、一度はファイナルベントで倒されそうになったタイガを再戦時には対策を取り一方的に叩きのめせるようになったりと浅倉の学習能力・成長力の高さが一番恐ろしいのかもしれない。

<本編での結末>
 神崎士郎から残り3日という「タイムリミット」を宣告され、その時集まったライダーの中に北岡の姿がなく(既に病で)事実上の脱落とされた事に納得がいかず荒れ狂う。度重なる脱走と犯罪を重ねてきた事からついに「射殺もやむなし」と銃武装した警官隊に廃工場へ追い詰められるが、そこで鏡の中にいたゾルダの姿を見て「北岡ぁ…!!」と歓喜し変身、激しいカードの応酬の結果ゾルダのエンドオブワールドをジェノサイダーの毒液で妨害し自身のFVドゥームズデイでマグナギガをブラックホールに叩き込み消滅させ、呑み込みは免れたが重傷を負ったゾルダはそのまま倒れた。
「北岡…?北岡ァ!!」
 ついに「北岡を殺す」という目的を果たした浅倉、しかしどうしても違和感がぬぐい切れない。そしてその違和感の正体はすぐに判明する。
「…!!お前ッ…」
 変身が解除されたゾルダ、それは北岡ではなく秘書の由良吾郎だった。
「うおああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
 何故だ…何故だ…何故だ…!!!」

 何故北岡は来なかったのか、イライラが収まるどころか限界に達した浅倉は現実世界に戻り、鉄パイプを拾い声をあげながら警官隊が待ち伏せている屋外へ駆け出す。直後、一斉掃射により死亡した(由良吾郎が放てなかったエンドオブワールドの比喩であるという考察がある)。
 多くの人物から「モンスター」と呼ばれて他ライダー達の手に負えなかった浅倉も最後は「人間」の手によって、「人間」として最期を迎えたのだった。



TVSP版
 ライダーとなり脱獄するが北岡と須藤の手によって再び投獄される。しかしベノスネーカーのカードを隠し持っており、真司の持っていたヘルメットからベノスネーカーをアドベントし、カードデッキを奪い返しペットボトルの水を使い変身して再脱獄する。そして須藤に
「ミラーワールドに刑事はいらない…!」
 と逮捕された仕返しベノクラッシュを浴びせ、本来2~3回で終るはずの蹴りをディフェンスシェルのガードをめくるまで続けるという理不尽な攻め継続によって殺害した。もしかしたら以前の逮捕はFVを防がれた事で反撃を許してしまったからで、その反省とイライラ解消で執念の連続蹴りを浴びせたのかもしれない。
 その後高見沢逸郎率いるライダーグループに加わり、真司と蓮を追い詰めるがここでも因縁からか二人そっちのけで北岡と戦ったりする。

劇場版
 霧島美穂から姉の仇として狙われる。ファムに変身した霧島を一方的になぶるが突如乱入したリュウガ(龍騎だと思い込んでた)の妨害を受け、ライダーの戦いに消極的なはずの龍騎(リュウガ)が明確な殺意を持ってファイナルベントを発動させた事に驚く。自身は避けたもののドラグラッカーの硬質化する炎を避けられなかったジェノサイダーがそのままFVを受け…
 ジェノサイダーが破壊された事でブランク体となり、更にカードデッキを破壊されて変身が解除されてしまうが「時間切れ」により肉体が消滅するその瞬間までファムの首を絞めるという執念深さを見せつけた。

ハイパーバトルビデオ
 『てれびくん』応募者全員サービスでプレゼントされるビデオ/DVD。ミラーワールドではなくミラクルワールドで龍騎・ナイト・ゾルダ・王蛇が協力し合い、更に前作の主演ライダーである仮面ライダーアギトと共に大量のモンスターとバーニングアギト(偽物)を倒すという内容
 本編では終始いがみ合っていたナイトゾルダ王蛇が「俺たちは、愛と自由と平和のために戦う、仮面ライダーだ!」とキャラ崩壊してるのが見所、王蛇の正義感たっぷりの台詞とスーツアクターの岡元次郎氏のノリノリのアクションが合わさり腹筋にFVを喰らう事間違いなし。この時の真司は本気で嬉しそうに共闘してただけに夢落ちというのが悲しい。


仮面ライダーオーディン(CV小山剛志)
神崎士郎(演:菊地謙三郎)

「私と戦うのは最後の一人だ。続けろ、戦いを止めるな。」
「戦え…戦え!」

オデン解説
 25歳。両親と優衣との4人家族だったが13年前に自宅で起きた爆発事故によって両親は死亡、優衣は叔母の神崎沙奈子に引き取られた事で日本に留まり、高見夫妻に引き取られた士郎はアメリカに渡る。
 日本に帰国後は清明院大学に通い、「江島研究室」で起きた事故の後行方不明となる。初登場時から鏡越しに真司らに戦いを促してはすぐ姿を消す・「強い望み」を持っている人物と『鏡の中』から接触を図りカードデッキを渡してライダーとしている事からミラーワールド、そして町で起きている失踪事件と深く関わっておりライダー達に戦いを促す一方で妹である優衣には「心配するな」と優しく戦いから遠ざけようとする。
 人間である士郎がミラーワールドの中にいても平気な理由とは、何故ライダーを13人も選び戦わせるのか、それは全て「優衣のため」の行動だった。


 江島研究室の事故はライダーシステムを完成させるための実験であり士郎が引き起こしたものだった。これにより研究室の教授・生徒は殆どが行方不明となり蓮の恋人:小川恵里は意識不明に、蓮は恵里を救うために仮面ライダーとなり『戦い』が始まった。
 士郎も行方不明となっているのはミラーワールドの存在となったためである。アメリカにいた時点でミラーワールド及びライダーシステムに関する研究進んでいてそれを完成させるための帰国、後にアメリカの大学でカードデッキ開発中の事故で「高見士郎」の名で死亡したことになっていた事が判明し恐らくこの頃から既に実体を無くしているとされる。ミラーモンスターと同様に現実世界に姿を現すことは可能で、帰国後は大学で研究をしていた事から人前に長く姿を見せられるくらいに活動は出来た模様

 人間でありながらミラーモンスターを従え、戦いの邪魔をする者、戦おうとしない者にはモンスターを仕向けて戦いを促すないしは抹殺を図り、優衣に危害を加えようとする者には特に強力なモンスターだったり人質を取る等徹底して排除しようとする。
 自身は実体を失い、現実世界とミラーワールドを繋ぎ、それによってライダーに選ばれた者たちやミラーモンスターの餌食となる大勢の人達を巻き込む事がどうして「優衣のため」になるのか、それは20歳の誕生日まで生きられない確定した未来が待っている優衣を生き永らえさせる唯一の手段だったからである。
 自分を含めた他の全てを犠牲にしてでもただ一人の妹を救う。そう決意を固めたのは13年前、士郎12歳、優衣6歳の時だった…。

オーディン
 「戦いを勝ち抜いた者と最後に戦う13人目」を自称するライダー。物語中盤、戦っていた龍騎・ナイト・ゾルダ・王蛇の前に突如現れ、圧倒すると「修正が必要になった」とタイムベントを発動させ時間を半年前(龍騎がまだブランク体で命からがらミラーワールドから逃げて来た2話冒頭)まで巻き戻す。唯一記憶が残っていた真司は「死んでいったライダー達を今度は救えるかもしれない」と"前回"とは違う行動に出ようとするが

・シザースの正体が須藤である事を蓮に教えようとするが肝心な所で記憶が薄れてしまう
→"前"と変わらず須藤死亡
・北岡に浅倉が将来ライダーになって脱獄する事を教えるも北岡が望んだ通りの行動に出なかった
→"前"と変わらず浅倉はライダーとなって脱獄

 と細かい所は変わっても結果は変えられず、再び龍騎ら4人とオーディンが相まみえる時まで同じ事を繰り返しただけだった。そして「修正は終わった」「戦いを止めるな」と言い姿を消した。なおこのタイムベントが使用された28話は所謂総集編であるが、「オーディンの力」である事と「運命に抗おうとする真司」を見せる事でただの回想シーンつぎはぎではなく「一つの物語」となっている見事な総集編であるので是非観る事をおすすめする。

 「最後に戦うライダー」であるにも関わらず急に出て来たのは、旧神崎邸を根城としている士郎を訪ねて来た優衣が説得の末に決別を選び、家中で大暴れした際に幼い頃優衣が描いた絵が浸水し破けてしまった事から、士郎はタイムベントで絵を元に戻すためにオーディンを出したのだった。シスコンここに極まれり。

ゴルトバイザー
 契約しているのが最強モンスターであるゴルトフェニックスなのを筆頭とし強力なカード揃い、しかも常時サバイブ態で瞬間移動や空中を舞ったゴルトフェニックスの羽に触れるとダメージを与えられる等、通常のライダーたちではまず太刀打ちできない圧倒的な強さを誇る。
 召喚機である鳳凰召錫ゴルトバイザーも他ライダーと違い任意で手元に出現させるため他の武器を使う際のデッドウェイトにならない。そしてカードスロットが中央以外に上部の翼が開くと3つ出現し、ここにサバイブのカードを3枚セット出来るようになっている。長きに渡り「設定上」の存在でしかなかったが17年の時を経て「RIDER TIME 仮面ライダー龍騎3話」にてついにサバイブ3枚揃えたオーディンが登場する事となった。
 ちなみにファイナルベントは上記の通りCMによって詳細が不明とされた事で「CMベント」とネタにされてたりする。


 他の12ライダーと比べてもあらゆる面で突出しておりサバイブ態になった龍騎・ナイトですら及ばない強さなのだが、問題はこれをライダーバトルを仕組んだ神崎士郎が持っている事である。はっきり言ってしまえばこのライダーバトルは士郎が優衣を救うため、自分が「最後の一人」となって「願い」を叶えるための出来レースでたとえサバイブを使ってもオーディンを超えないように他ライダー達の強さは調整されている。

 ライダー達のモンスターの強化・潰し合いが終わったら最後にそれを上回る運営キャラであるオーディンが倒し優勝賞品である「願いを叶える権利」をかっさらう。戦いが思うように進まなければ「ほら、これさえあれば誰にも負けないぞ?戦いたくなっただろ?」なノリで強化カードを一部のライダーに譲渡する不公平さ。更には都合が悪い事が起きる(上記の絵の事)や優衣が士郎の願いである「優衣への新しい命」を拒否したらタイムベントで時間を巻き戻し自分の思い通りの結果になるまで何度も繰り返させるという低評価ソシャゲもビックリのクソ運営である。「戦いを止めるな」言う前にお前がリセマラをやめろ。
 これにより「仮面ライダー龍騎」の物語は士郎が優衣を救うために「1年」かけた戦いを「何度も」繰り返しているループ物である事が分かる。

 スペック上は最強ではあるが劇中では3度も敗北しており全てナイト戦(2度目の対決では龍騎もいた)である。何度も復活する理由はデッキ所有者である神崎士郎はすでに実体を持たず変身できないため、適当な浮浪者を洗脳して代わりに変身させているから、故に何度倒されても時間を置きさえすれば何度でも復活させられるのである。
 そして敗北の度に別の人間に変身させているために戦闘経験を積めず、強力なデッキ内容でゴリ押すスタイルで想定外の事が起きると大きな隙を晒す点が克服出来ないのが数少ない弱点で2戦目はこれを突かれて敗北している。
 士郎は「実体を持たない俺の代わりだ」と話すが、ミラーワールドの存在でありながらライダーに変身出来るリュウガの存在もあり(リュウガ自体イレギュラーみたいなものだが)万が一自分が負けて優衣に新しい命を与えられない、タイムベントでやり直す事が出来なくなるリスクを避けるための言い訳の可能性もある。ほんまこのクソ運営


TVSP版
 終盤に他のライダー達と共に真司・蓮を追い詰め、龍騎のカードデッキを破壊して真司の変身を解除させる。ベルデのFVで死亡した蓮からカードデッキを受け継ぎ2代目ナイトとなった真司と戦い、「2つの選択肢」どちらでも生存し、片方ではタイムベントを発動させ再び戦いを繰り返したような描写がみられる。

劇場版
 タイムリミット前に優衣が目の前で死んでしまった事に絶望し士郎が消滅、それにより現実世界とミラーワールドの境界がなくなり空を覆いつくす程のレイドラグーンが襲来する。大勢の人間が餌として連れ去られ、真司と蓮はサバイブで生き残りをかけた戦いに向かう。士郎の消滅によりオーディンの力もなくなったためタイムベントを使える者がいなくなったという超絶望的な状況の中物語は終わる。
 士郎=オーディン消滅により「タイムベントで繰り返してきた戦いの歴史の一つ」というより「辿らなかったが、ありえた結末の一つ」として見る意見が多かったが、ジオウにてリュウガが登場し劇場版のシーンも多用された事からこれもまた「繰り返してきた戦いの一つ」である事が確定、考察の一つにある龍騎-サバイブ-がストレンジベントでタイムベントを引き、時間を巻き戻した」説が濃厚となった。

<TV本編>
 神崎兄妹は幼少期に両親から監禁虐待を受けており「俺たちを守ってくれる強いモンスターたち」の絵を描き、その苦しみを紛らわせていた。これが後のミラーモンスターの原型となる。そして優衣が衰弱死してしまい、両親も助けてくれず絶望していた所に「鏡の中の優衣=鏡像の優衣」が現れ、現実世界の優衣と融合する事で優衣は蘇生出来た。しかしこれには「20歳の誕生日まで」というタイムリミットがあり(鏡像の優衣が「子供」の姿のままで融合した=大人になれないという意味?)これ以降士郎は優衣を救う事に全てを捧げるのだった。

 アメリカでミラーワールドの研究の末に「ミラーモンスターたちの生命エネルギーを一つに集約させれば『新たな命』とする事が出来る」という解に辿り着き、自身はミラーワールドの存在となりつつもライダーシステムの基礎を作り日本に帰国後完成させる。そして「戦いに勝ち残ればどんな願いも叶えられる程の力を得られる」という甘い誘い(嘘は言ってないのでこれまた質が悪い)で13人のライダー達を戦い合わせる。

 しかし城戸真司や手塚海之のように戦いに消極的なライダーの出現により進行が滞り「優衣の二十歳の誕生日」 が近づいてきてしまう。「タイムリミット」と称し残りのライダー達に戦いを促すが全てを知った優衣が「他人を犠牲にした新しい命なんて欲しくない」と拒否し、誕生日前に消滅する事を選んでしまう。
「まだだ…まだ間に合う…!」「タイムリミットまでに最後の一人を決めれば優衣を生き返らせることが出来る!」と戦いを続行する。そしてナイトとの最後の戦い、エターナルカオスを浴びせ勝利は目前であったが…
(以下白字)

「優衣…駄目なのか!『また』!
 この戦いに勝ってもお前は拒むのだろう…拒み…続ける…!」


 何度繰り返しても優衣は新しい命を受け入れない、その事実に絶望し呼応するかのようにオーディンが消滅しナイトが勝利者となってしまった。それでもタイムベントで時間を巻き戻そうとする。『再び』

 そこに優衣が現れ「もうやめよう」と士郎を説得する。
「お前を失いたくない。
 俺を一人にしないで。」

 そう訴える12歳の士郎、彼の時間は優衣を最初に失ったあの時から止まったままだったのだ。優衣は
「私はいつでもお兄ちゃんの傍にいるよ。」
 と優しく声をかける。
「お兄ちゃん」「…優衣」

 そして幼い兄妹は一緒に絵を描き始める。自分たちを守ってくれる強いモンスターなんていない、皆が笑顔でいる平和な絵を。そこへ大人になった兄妹も加わり4人で楽しそうに絵を描き連ねる。13年前の事故、そして同じ時を何度も繰り返し前に進めなかった兄妹の時間がようやく進み始めたのであった。

 最後のタイムベント、それにより世界からはミラーワールドも、ミラーモンスター、ライダー達の戦いもなかった事になった平和な世界へと変わった。城戸真司を始めとするライダー達はお互いがライダーとなる未来がなくなり、ライダーであったという事も知らずに各々の生活を送る。その中で唯一、戦いの勝利者となった蓮だけは真司と会った際記憶が残っているような素振りを見せた(監督から「覚えてるつもりで演技してくれ」との指示があった)。
 真司が取材に向かう途中立ち寄った、優衣が働いていたカフェ「花鶏」には叔母の沙奈子が一人寂しそうに店を開けていた(もしかしたら彼女にも記憶が残っている?)。そして店内に飾ってあった写真は25歳の士郎と19歳の優衣のものではなく、12歳の士郎と6歳の優衣のものとなっていた。生まれ変わったこの世界では恐らく神崎兄妹は13年前の事故で死亡した事になっているのだと思われる。
 しかしその写真は、まるで何度繰り返されたか分からない長い戦いがようやく終わり、もう大事な人達が争い合わないよう、未来で誰一人傷つかないよう優衣が祈っているかのようだった。




 其の3ももうちょっとかかるんじゃ

(C)東映・石森プロ

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